【早生まれ=待機児童】になりやすい!?周りの声は『おめでとう』から数ヶ月で『すみません』へ
我が子も無事、今流行りの待機児童の仲間入りとなりました。
産まれてすぐには役場に届けを出すときに『おめでとう』の声を頂いていたのが、今では保育の面で尋ねると『すみません』の声に変わりました。
人生が始まって間もないのに、この子は早くも『待った』の声を頂くことに
11月頃から保育所への入所の申込み受付が行われますが、どうしても子供が産まれていなければこの申込みを届けることは出来ません。
1月や、2月、3月と産まれてきた子供の場合それからの書類提出となるので遅くなります。
また、子供の首が座ってくるのも生後3,4ヶ月頃になるので既に年度開始の4月をとっくに過ぎている為、預けたいときには既に保育所には空きはありません。また、認証保育園や無認可保育園、一時保育でも早いもの勝ちとなる為、かなり不利です。
妻が働かないと金銭面的には生活も苦しい為、【共働き】という選択を取りたいのですが、【子供を預ける】ということをしないと、その選択肢を選ぶ事はできません。
しかし、保育所に【子供を預ける】には【働いている事】が保育所に預ける事が有利になります。保育所(認可)に預けるには市町村の役場が世帯を点数制で選定し、特に父・母親の両方が働いていると加点となり有利になるからです。
っえ?どういうこと??
働いている=保育所に入りやすい
一般人の自分からすると、すごい矛盾に感じられます。
公務員や大企業(労働基準法を守っている企業)になると産休・育休があるため、職場に席を置いたまま育児が出来るため、職場には行かなくても【働いている】(仕事がある)ということになり保育所には少なからず入りやすくなります。
それ以外の母親は??
出産の為、お世話になった職場を退職してしまう母親も少なくないと思います。
そうなると『専業主婦』となる訳なのですが、不況の続く日本では共働きでないと生計が成り立たないのが現状です。
しかし、働こうと思っても子供を保育所に預けないと【仕事】ができません。
子供を連れたまま、おんぶに抱っこで仕事することも不可能ですし、保育所に子供を預ける事が決まっていなければ就職活動もできません。面接の時点で負けてしまいます。
(ちなみに我々家族は後者です)
ん?
となると、やはり保育所に預けるのが先?働くのが先?
ん?でも働けないぞ?子供を預けなきゃ。
ん?でも子供を預けられないぞ?働かなきゃ。
不況の波が子供にまで影響してくるとは。。。
ところで【国民の三大義務】って皆さん分かりますか?
義務なので絶対にやらないといけない事です。
・『教育の義務』
・『勤労の義務』
・『納税の義務』
の3つです。
納税については生きてる上では色んな場面で納めている為、皆さんはほぼ強制的に義務は果たしていると思います。
しかし、待機児童となってしまっては親は『勤労の義務』は果たすことができません。保育所での教育も受けられない為、『教育の義務』も怪しい所です。
どうしちゃったんだろうね日本。母親は納税することしか出来ません。
待機児童の原因は、保育士の人数不足が原因らしいのですが、児童福祉法第45条の第5章の中に人数比についてこうあります。
0歳児に関しては児童3人に対して職員の数が1人以上とものすごく人数が必要になります。
小学校からは義務教育で子供は学校に行く(預ける)のにどうしてそれより小さい子供は預ける事ができないんでしょうね?
不思議なのがこの問題です。
小学校にも人数比は定められていなくてもある程度はこの問題が存在すると思います。
とある小学校ではこんな事がありました。
とある地域の小学校に年々児童が増えてしまい、児童が溢れんばかりに増えてしまい地域では有名なマンモス学校になってしまいました。
そこで、市の取った策は近くに第二小学校を建設することでした。教員も当然増やして。
小学生にもなると流石に待機児童にはならず、行政が対策をとってくれます。
義務教育の期間であるからこのような対策を行政が取るのは当たり前なのですが、小学生より幼い子供は義務教育の期間ではないため、革命的な対策はあまり取られていないのが現状ではないでしょうか。
もし、保育所の職員も義務教育の職員同様に公務員と同じようにしてしまえば、児童の人数比に対して職員が足りなくても非常勤などで、意地でも国・県、市町村側が人を探したり、対策を取ったりするのではないでしょうか。働く側の給与面の金銭的な意味も含めて。
2,536人
この人数は2016年4月の沖縄県の待機児童の数です。国内の都道府県では沖縄県が2位となっています。(1位は東京都)
隠れ待機児童も含めると3倍近い人数になるらしいですが…
でもこの人数って、その子供達の母親分の人数が潜在的に働けるって事ですよね。
仮に母親1人に対して児童1人だとすると2,536人は働くことができる人材がいます。
しかし、1人の母親で待機児童を2人、もしくは3人抱える世帯もあるでしょう。
仮に母親1人に対して待機児童を2人抱えていたとしても、2,536÷2=1,268
少なくとも1,268人の働くことのできる人材がいるはずなんです。
この人材が数百人保育所で働くことができれば皆預ける事が可能です。
2,536人の待機児童が仮に全員0歳の児童だったとすれば、
2,536÷3=845.3
最低でも846人が保育士として働くことができれば、原理的には待機児童はなくなります。
施設的な面の問題もあると思いますが、政治家の皆さんこの深刻な問題どうにか早く解決できないですか?
確か、『新・三本の矢』は「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」でしたよね。
そして実現を目的とする【一億総活躍社会】
子供が産まれる事がこのままでは【幸せ】な事ではなく【迷惑】な扱いを色んな面で受けてしまいます。
子供に罪は無いのに。